最初に押さえるポイント

  • LP制作では、目的・ターゲット・訴求・CTAを最初にそろえる
  • ファーストビューで誰向けか、何が得られるか、次に何をすべきかを伝える
  • 顧客の疑問順に構成し、CTA前に信頼材料と不安解消要素を置く
  • 公開後は流入別CVR、CTAクリック率、フォーム到達率、完了率を見て改善する

LP制作とは

LP制作とは、広告、SNS、検索結果、メールなどから訪問したユーザーを、問い合わせ、購入、資料請求、無料相談、予約といった特定の行動へ導くためにランディングページを設計・制作することです。一般的なWebサイトが複数の情報を回遊してもらう場だとすれば、LPは1つの目的に向けて情報と導線を絞り込むページです。

成果が出るLP制作では、デザインの見栄えだけでなく、誰に何を約束するのか、なぜ信頼できるのか、いつ行動すればよいのか、入力や購入の不安をどう減らすのかまで設計します。特に広告運用と組み合わせる場合、広告文で作った期待とLPの内容が一致しているかが重要です。

LPは1ページで完結することが多いため、情報の順番がCVRに直結します。ファーストビューで興味を作り、本文で比較・不安・疑問に答え、CTAとフォームで迷わず行動できる状態を作ることが基本です。

LP制作で最初に決める設計項目

LP制作を始める前に、目的、対象顧客、訴求、CTA、計測指標をそろえます。ここが曖昧なまま制作に入ると、見た目は整っていても、誰に何を伝えるページなのかがぼやけます。

特に中級者が見落としやすいのは、コンバージョンの定義です。資料請求数を増やしたいのか、商談化しやすい問い合わせを増やしたいのかで、LPの訴求、フォーム項目、CTA文言は変わります。

LP制作で最初に整理すること

制作前に関係者の認識をそろえるための設計表です。

項目 確認すること LPへの反映
目的 問い合わせ、購入、資料請求、予約など何を達成するか KPI、CTA、フォーム、完了ページを決める
対象顧客 誰のどんな課題を解決するのか コピー、事例、FAQ、デザインのトーンを決める
流入元 検索広告、SNS広告、自然検索、メールなどどこから来るか 広告文や検索意図とLPの見出しを合わせる
判断材料 顧客が比較・検討時に何を見て決めるか 実績、料金、事例、レビュー、保証、導入手順を用意する
次の行動 ユーザーにどの行動を取ってほしいか CTA文言、ボタン位置、フォーム項目、営業連絡の流れを設計する
計測指標 何を見れば改善できるか CVR、CTAクリック率、フォーム到達率、CPA、商談化率を設定する

ファーストビューで価値を伝える

ファーストビューは、LPを開いた直後に表示される範囲です。ここでは、誰向けのページか、何が得られるか、なぜ信頼できるか、次に何をすればよいかを短時間で伝えます。抽象的なキャッチコピーよりも、顧客の課題と得られる変化が具体的にわかる表現の方が行動につながりやすくなります。

たとえば「売上を伸ばすLP制作」だけでは広すぎます。一方で「BtoBサービスの資料請求数を増やす、広告運用前提のLP制作」のように対象と成果が見えるコピーは、ユーザーが自分向けか判断しやすくなります。

ファーストビューには、メインコピー、補足説明、CTA、視覚要素、信頼材料の一部を置きます。ただし情報を詰め込みすぎると読みづらくなるため、最初の画面では判断に必要な情報を絞ることが大切です。

ファーストビューのチェックポイント

LPの冒頭で離脱を減らすために確認する項目です。

要素 良い状態 避けたい状態
メインコピー 対象顧客と提供価値が一目でわかる 抽象的で何のページかわからない
補足説明 課題、解決策、導入後の変化が短く示されている 機能説明だけで顧客メリットが見えない
CTA 資料請求、無料相談、購入など行動が明確 ボタン文言が「送信」「詳しくはこちら」だけで弱い
信頼材料 導入社数、実績、レビュー、監修者などが近くにある 根拠がなく、主張だけが並んでいる
広告との一致 広告文・検索意図・LP見出しがつながっている 広告で期待した内容とLPの訴求がずれている

顧客の疑問順にLP構成を作る

LP構成は、企業が伝えたい順番ではなく、顧客が知りたい順番で作ります。訪問直後のユーザーは、まず「自分に関係あるか」「何が得られるか」を見ます。その後、「本当に効果があるのか」「他社と何が違うのか」「料金は妥当か」「申し込んでも大丈夫か」といった疑問を持ちます。

この疑問の流れに沿って、課題提起、解決策、ベネフィット、特徴、実績、事例、料金、FAQ、CTAを配置します。信頼材料はページ下部だけにまとめるのではなく、CTAの前や不安が生まれやすい箇所に置くと効果的です。

BtoB商材では、導入事例、比較表、支援範囲、運用体制、問い合わせ後の流れが重要になりやすく、BtoC商材では、レビュー、写真、価格、返品条件、配送条件、限定性などが意思決定に影響しやすくなります。

成果につながりやすいLP構成例

顧客の疑問に沿って情報を並べるための基本構成です。

順番 セクション 役割
1 ファーストビュー 誰向けか、何が得られるか、次の行動を伝える
2 課題提起 ユーザーが抱える悩みを言語化し、自分ごと化する
3 解決策・提供価値 商品・サービスがどのように課題を解決するか示す
4 特徴・強み 競合との違い、選ばれる理由、独自性を説明する
5 実績・事例・レビュー 主張の根拠を示し、信頼を補強する
6 料金・プラン・提供範囲 検討に必要な条件を明確にする
7 導入手順・利用の流れ 申し込み後の不安を減らす
8 FAQ 反論、不安、比較ポイントに先回りして答える
9 CTA・フォーム 迷わず申し込みや問い合わせができる導線を置く

証拠とCTAを配置する

LP制作で重要なのは、強い訴求と同じくらい、主張を支える証拠を置くことです。「成果が出ます」「安心です」と書くだけでは不十分で、実績数、事例、利用者の声、比較データ、専門家監修、保証、第三者評価などを組み合わせて信頼を作ります。

CTAは、ユーザーの検討段階に合わせて配置します。今すぐ検討したい人には「無料相談を予約する」、情報収集中の人には「サービス資料をダウンロードする」、購入前に迷っている人には「料金プランを見る」など、行動のハードルに合った選択肢を用意します。

ボタン文言は、企業側の動作ではなく、ユーザーが得られる結果で書くと伝わりやすくなります。たとえば「送信」よりも「無料で相談内容を送る」、「資料請求」よりも「料金表つき資料をダウンロードする」の方が、クリック後のメリットが明確です。

CTAと信頼材料の配置例

ユーザーの不安に合わせてCTA周辺に置く要素の例です。

ユーザーの状態 有効なCTA 近くに置きたい信頼材料
興味を持った直後 無料相談する、資料をダウンロードする 導入社数、実績、対応領域、簡単なベネフィット
比較検討している 料金プランを見る、他社比較表を見る 比較表、事例、レビュー、選ばれる理由
申し込み前に不安がある 相談内容を確認して申し込む 返金保証、サポート体制、よくある質問、利用の流れ
購入・登録の直前 今すぐ申し込む、購入手続きへ進む 送料、解約条件、納期、セキュリティ、個人情報の扱い

フォームとモバイル体験で離脱を減らす

LPの訴求が良くても、フォームが入力しづらいとコンバージョンは増えません。資料請求や問い合わせが目的なら、初回接点で本当に必要な項目だけに絞ります。営業に必要だからといって項目を増やしすぎると、フォーム到達後の離脱が増える可能性があります。

フォーム周辺では、入力にかかる時間、連絡方法、返信の目安、個人情報の取り扱い、営業電話の有無などを明記すると不安を減らせます。BtoBの場合は会社名や役職が必要なこともありますが、必須項目と任意項目を分け、ユーザーの負担を下げる設計が重要です。

また、LPはスマートフォンで閲覧されることも多いため、表示速度、ボタンの押しやすさ、文字サイズ、入力欄の見やすさを確認します。表示速度や操作性は、ユーザー体験だけでなく広告成果にも影響します。

フォーム改善の実務チェック

フォーム完了率を上げるために見直す項目です。

項目 改善ポイント 確認する指標
入力項目 初回接点で不要な項目を削る フォーム到達率、フォーム完了率
必須・任意 必須項目を最小限にし、任意項目を明確にする 項目別離脱、エラー率
エラー表示 どこを直せばよいか即時に表示する 再入力率、完了率
安心材料 返信目安、個人情報の扱い、費用有無を明記する フォーム離脱率
スマホ操作 ボタンサイズ、入力欄、余白、固定CTAを確認する モバイルCVR

公開後にCVRを改善する

LP制作は公開して終わりではありません。公開後は、流入別CVR、CTAクリック率、スクロール率、フォーム到達率、フォーム完了率、CPA、商談化率を確認し、どこで離脱しているかを見ます。特に広告経由の場合は、広告の訴求、キーワード、ターゲティングとLP内容が一致しているかを最初に確認します。

改善では、いきなり全体を作り替えるよりも、仮説を小さく分けて検証します。たとえば、ファーストビューの直帰が多いならコピーや訴求の見直し、CTAクリックが少ないならボタン文言や配置の見直し、フォーム到達後の離脱が多いなら入力項目や不安材料の見直しを行います。

数値だけで判断しきれない場合は、営業担当へのヒアリング、問い合わせ内容、商談で出る質問、ユーザーインタビュー、ヒートマップなども活用します。CVRだけでなく、商談化率や受注率まで見れば、質の高いコンバージョンを増やす改善につながります。

LP改善で見るべき指標

課題箇所を特定するための代表的な指標です。

指標 わかること 改善の方向性
流入別CVR 媒体やキーワードごとの成果差 広告訴求、ターゲティング、LP見出しを見直す
スクロール率 どこまで読まれているか 情報の順番、見出し、余白、セクション量を調整する
CTAクリック率 行動喚起が機能しているか CTA文言、配置、色、周辺コピーを見直す
フォーム到達率 CTA後に進めているか 導線、読み込み速度、ボタン位置を改善する
フォーム完了率 入力段階で離脱していないか 項目数、エラー表示、安心材料を見直す
CPA 1件獲得にかかる広告費 広告予算配分、CVR、入札、LP訴求を調整する
商談化率・受注率 獲得したリードの質 ターゲット、訴求、フォーム項目、営業連携を見直す

LP改善の基本ファネル

どの段階で離脱しているかを分けて考えると、改善施策を決めやすくなります。

実務で確認するチェックリスト

  • LP制作の目的を問い合わせ、購入、資料請求など具体的な行動で定義している
  • 対象顧客、課題、検討段階、流入元を整理している
  • ファーストビューで誰向けか、何が得られるか、次に何をすべきかが伝わる
  • 顧客の疑問順にLP構成を作り、CTA前に信頼材料を配置している
  • 実績、事例、レビュー、保証、FAQなど主張を支える証拠がある
  • CTA文言がユーザーのメリットや行動後の結果を示している
  • フォーム項目を必要最小限にし、入力前の不安を減らしている
  • スマートフォンでの表示速度、ボタンの押しやすさ、入力しやすさを確認している
  • 公開前にCVR、CTAクリック率、フォーム完了率、CPA、商談化率などの指標を決めている
  • 公開後に数値と顧客の声を見ながら、仮説、実行、検証のサイクルを回している

よくある質問

LP制作とは何ですか?

LP制作とは、広告や検索などから訪問したユーザーを、問い合わせ、購入、資料請求、予約などの特定の行動へ導くページを設計・制作することです。デザインだけでなく、訴求、構成、CTA、フォーム、計測、公開後の改善まで含めて考えます。

LPと通常のWebサイトの違いは何ですか?

通常のWebサイトは会社情報、サービス一覧、採用情報など複数の目的を持つことが多いのに対し、LPは1つのコンバージョンに向けて情報と導線を絞ります。そのため、LP制作ではページ内の情報順、CTA、信頼材料、フォーム設計が特に重要です。

成果が出るLP構成はどのような順番ですか?

基本は、ファーストビュー、課題提起、解決策、特徴・強み、実績・事例、料金や提供範囲、利用の流れ、FAQ、CTA・フォームの順です。ただし商材や流入元によって最適な順番は変わるため、顧客が抱く疑問の順番に合わせて調整します。

LP制作は何から始めればよいですか?

最初に、目的、対象顧客、流入元、訴求、コンバージョン、計測指標を整理します。特に「誰に」「どんな価値を伝え」「どの行動を取ってもらうか」が曖昧なまま制作すると、デザインは整っていても成果につながりにくくなります。

LPのファーストビューで入れるべき要素は何ですか?

メインコピー、補足説明、CTA、商品・サービスのイメージ、実績や導入社数などの信頼材料を入れます。重要なのは、誰向けのページか、何が得られるか、なぜ信頼できるか、次に何をすればよいかが短時間で伝わることです。

LP制作で見るべき指標は何ですか?

代表的な指標は、流入数、流入別CVR、スクロール率、CTAクリック率、フォーム到達率、フォーム完了率、CPA、商談化率、受注率です。リード獲得が目的の場合は、CVRだけでなく商談化率や受注率まで見ると、質の高い改善ができます。

LPのCVRを改善するには何をすればよいですか?

まず離脱箇所を特定します。ファーストビューで離脱が多いなら訴求や見出し、CTAクリックが少ないならボタン文言や配置、フォームで離脱が多いなら入力項目や安心材料を見直します。全体を一度に変えるより、仮説を小さく分けて検証することが重要です。

LP制作でよくある失敗は何ですか?

よくある失敗は、見た目を優先して顧客の疑問に答えていない、広告文とLPの内容がずれている、CTAが弱い、信頼材料が少ない、フォーム項目が多すぎる、公開後の計測設定がないことです。制作前に目的と指標を決め、公開後に改善する前提で設計しましょう。